タクシー運転手の「守秘義務」とは?慎重に扱うべき情報を解説

タクシードライバーへの転職を考えている方の中には、日々多くのお客様の個人情報や会話内容に触れる仕事だと知り、「うっかり情報を漏らしてしまわないか」「守秘義務違反で罰せられることはないか」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

今回は、タクシー運転手に求められる守秘義務の内容や、対象となる情報について解説します。

タクシー運転手に課される「守秘義務」とは?

そもそも守秘義務とは、業務の中で知り得たお客様の個人情報や行動履歴、会話の内容などを、外部に漏らさないという義務を指します。お客様の安全とプライバシーを守り、タクシーサービス全体への信頼を維持するために欠かせません。

この守秘義務は、運転手個人の心構えだけに委ねられているわけではありません。「個人情報保護法」にも明確に定められた、法的根拠のあるルールです。また、タクシー会社の就業規則によって厳格に定められている事も多く、違反した場合は、指導や懲戒処分、場合によっては法的責任を問われる可能性があることも理解しておきましょう。

タクシー運転手にとって守秘義務の対象となる情報

タクシー運転手が特に慎重に取り扱うべき情報には、主に3つの種類があります。以下でそれぞれ詳しく見ていきましょう。

氏名や住所などの「個人情報」と「行動履歴」

1つ目は、お客様の氏名や住所といった個人情報や、自宅の場所、移動ルート、乗降地、利用時間などの行動履歴です。こうした情報が外部に漏れると、お客様がストーカー被害や犯罪に巻き込まれるリスクが生じかねません。日頃から特に慎重に扱う必要がある情報です。

車内の会話から知る「営業秘密」や「インサイダー情報」

2つ目は、車内での会話を通じて偶然耳にする「営業秘密」や「インサイダー情報」です。企業役員による打ち合わせや電話の内容も、こうした情報に含まれます。企業・団体の未公開情報を外部に漏らした結果、それが株取引などに利用された場合、金融商品取引法違反といった重大な事態に発展するおそれもあるため、注意が必要です。

一般のお客様の情報やSNS投稿の危険性

3つ目は、一般のお客様に関する情報や、SNSへの投稿にひそむ危険性です。守秘義務の対象となるのは、芸能人やVIPの情報だけではありません。「こんな長距離のお客様を乗せた」といった内容とともにメーター写真をSNSに投稿する行為も、時間や乗降地の情報と組み合わさることで身元の特定につながるおそれがあり、大変危険です。

これらの情報を守るためには、日頃からの行動を習慣づけることが大切です。具体的には、お客様の情報を他人に「話さない」、メモや伝票などを車内に「残さない」(必ず営業所に持ち帰って破棄する)、タブレット端末などの画面を他人に「見せない」(離席時はロックする)といった基本行動を徹底しましょう。

まとめ

ここまで、タクシー運転手に求められる守秘義務の内容と、特に注意すべき情報の種類について解説してきました。お客様の個人情報や会話内容を「話さない・残さない・見せない」という基本行動さえ徹底できれば、未経験からでも安心して守っていける義務だと言えます。守秘義務への理解を深め、お客様に信頼される運転手を目指しましょう。

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