タクシー運転手の保証給とは?初心者でも安心

「保証給あり」と記載されているタクシー運転手の求人を見つけたことはありませんか。この保証給がどんな内容なのか気になる方は多いでしょう。今回はタクシー運転手の保証給について解説いたします。

保証給はどんな内容なのか

タクシー運転手の保証給は、主に次の2種類があります。

固定給部分が設けられている

給与形態が「固定給+歩合給」のような具合で固定給部分が設けられている場合には、保証給ありと捉えられます。固定給は金額が固定されており、営業実績に関わらず必ず支給される部分です。

例えば、固定給が18万円だとすれば、営業成績がどんなに悪かった月でも18万円分は支給されます。そのため、月収が18万円を下回ることはありません。

固定給があることで、歩合給を取り入れていても収入が安定しやすく、最低賃金も守られる仕組みです。

新人期間中のみの保証給

固定給とは別に、新人期間中の人のみを対象とした保証給もあります。採用後〇ヶ月間は「月〇〇万円以上」という形で保証される給与のことです。

歩合給は経験や実力のある人が有利となる反面、新人にとっては不利な制度になりかねません。そのため、新人でも安心して働けるように保証給を設ける場合があります。

具体的な期間や金額はタクシー会社によって異なりますが、数ヶ月程度で30〜40万円のところが多いです。

ただし、新人期間中なら無条件で適用されるわけではありません。走行距離・営業回数・出勤率などの条件を設定している場合もあります。

また、人によっては営業実績をもとにして計算した給与額が保証給を上回ることもあるでしょう。その場合には、高い方が支給されるため、保証給があることで不利になることはありません。

タクシー運転手は歩合給が一般的

タクシー運転手の給料は、売上に比例する形で決まる歩合給が取り入れられています。多くのお客さんを乗せられれば、それだけ給料が高くなります。一方、お客さんをあまり乗せられなければ給料も少なくなる仕組みです。

しかし、歩合制を採用していても最低賃金は守らなければなりません。最低賃金を下回るくらい極端に給料が少ない月がないようにするために、保証給制度を設けているタクシー会社もあります。

ただ、保証給制度があることで、営業にあまり力を入れない人もいるかもしれません。そうなると、不公平感が出てくるため保証給制度とあわせて売上目標を設けているタクシー会社もあります。

タクシー運転手のノルマについて詳しくはこちらの記事をご覧ください。

タクシードライバーのノルマは?達成できないと給与はどうなる?

まとめ

タクシー運転手の保証給は、毎月の給与のうち固定給部分を指す場合と、新人期間中のみを対象としたものを指す場合があります。いずれも、歩合給を採用しつつも安心して働けるようにするための制度です。

保証給があるため、極端に給料が少なくなることはありません。未経験でも安心してタクシー運転手の求人に応募することができます。