タクシーのつけ待ちとは?稼ぐための場所選びと基本テクニック

タクシー業界の「つけ待ち」は、効率的な営業手法として多くのタクシー運転手に活用されています。今回は、収入アップが期待できるつけ待ちのポイントを解説します。
タクシー業界の「つけ待ち」とは?
「つけ待ち」とは、駅やホテル、病院などの公共施設のタクシー乗り場で順番に並び、お客様を待つ営業方法です。
街中を走りながらお客様に手を挙げてもらう「流し」営業とは異なり、決められた場所でお客様を待つスタイルとなります。
つけ待ちのメリットは、確実にお客様を獲得できる可能性が高いことと、無駄な燃料を使わずに済むことです。
特に繁忙期や人の流れが多い時間帯には効率的な営業方法となります。
タクシーのよくつけ待ちされるエリア
タクシー運転手が効率良く稼ぐためには、つけ待ちに適したエリアを把握しておくことが重要です。主なつけ待ちエリアとしては以下のような場所があげられます。
・駅:特に主要駅や終電後は多くの利用客が見込めます。
・ホテル:特に高級ホテルや観光客向けホテルでは、長距離の移動を希望するお客様が多く見込めます。
・デパートや商業施設の出入り口付近:買い物客や家族連れなど、手荷物が多いお客様がタクシーを利用する傾向があります。
・オフィスビル街:特に夜間や雨の日には、帰宅するビジネスマンやOLの需要が高まります。
・空港:長距離移動を希望する旅行客や出張客が多く、高額運賃が期待できます。
・病院:通院患者や見舞客など、一定の需要があります。特に大きな総合病院周辺はチェックしておきましょう。
・イベント会場:コンサートや展示会などが開催される際には、終了時に多くのお客様が見込めます。
タクシーの稼げる「つけ待ち」のコツ
効率良く収入を上げるためには、つけ待ちをただ行うだけでなく、いくつかのコツを押さえることが大切です。
タクシー運転手におすすめの営業方法については、こちらの記事でも詳しく紹介しています。
「タクシー運転手が高収入を得やすい営業のコツ5選」
ライバルの数よりも回転率を重視する
つけ待ちの場所に到着した際、すでに多くのタクシーが並んでいると気が重くなるかもしれません。
しかし、単に待機台数だけで判断するのではなく、お客様がどのくらいの頻度で現れるか(回転率)に注目することが重要です。
時間帯によって回転率は大きく変わるため、時間帯ごとの人の流れを把握しておくことが効率アップにつながります。
つけ待ちと休憩を兼ねる
タクシー運転手は長時間の運転で疲労が蓄積しやすい職業です。つけ待ちの時間を上手く活用して休憩を取ることで、精神的にも体力的にも負担を軽減できます。
ただし、タクシー乗り場では常に前の車が出たら詰める必要があるため、完全な休息はできません。それでも流し営業に比べれば、ハンドルを握り続ける緊張感からは解放されます。
タクシーの向きを意識する
つけ待ちでお客様を乗せた後、どの方向に向かうことが多いかを意識しておくことも大切です。
例えば、朝の通勤時間帯であれば、駅から都心部へ向かうお客様が多いため、上り方面への移動を想定しておくと効率的です。
一方、夕方や夜間であれば、郊外や住宅地方面へ向かうお客様が増えるため、それに合わせた位置取りをすることで、スムーズな出発と次の営業につなげることができます。
「流し」営業もする
タクシー業界には「つけ待ち貧乏」という言葉があります。これは、つけ待ちばかりに固執して効率が悪くなることを指します。
状況に応じて「つけ待ち」と「流し」を組み合わせることが、収入アップのカギとなります。
例えば、雨の日やイベント終了後などは流しの方が効率良くお客様を拾える場合もあります。
また、つけ待ちの列が長い場合は、あえて流しに切り替えることで、待ち時間を短縮できることもあります。柔軟な営業スタイルを持つことが、安定した収入につながります。
まとめ
タクシー営業の「つけ待ち」は、確実な集客と燃料節約が魅力です。効率的に稼ぐポイントは、回転率の良い場所選び、休憩との併用、タクシーの向き調整、そして状況に応じた「流し」営業との組み合わせです。