タクシー業界は慢性的な人材不足で通年採用を行っていますが、より有利に転職できる狙い目の時期が存在します。今回は、転職しやすい時期、転職の流れを紹介します。

タクシードライバーに転職しやすい時期

タクシー業界は深刻かつ慢性的な人材不足に悩んでおり、ほとんどの会社が、1年を通して常に採用活動に取り組んでいます。しかし、その中でも特におすすめの時期があります。

転職しやすいのは6月・12月

強いて時期をピックアップするとすれば、転職しやすい時期は6月・12月です。

これらの時期が転職しやすい理由は、タクシードライバーの給与体系と深く関係しています。

タクシードライバーの給与体系がボーナスありの場合、企業にもよりますが6月・12月末にボーナスが支給されることが多くあります。ボーナスをもらってから退職するという方も少なくないため、人材の欠員が発生しやすい時期なのです。

つまり、タクシー会社が採用活動を強化する時期といえます。

有利になりやすいのは4月・5月

特に4月・5月は、新人として転職するにはメリットの多いタイミングです。

この時期が有利になる理由は主に2つあります。

1つ目は、離職者が多く、応募者が少ないためです。前述のボーナス支給後の退職に加えて、新年度の環境変化による退職者も増える傾向にあります。一方で、応募者は他の業界への転職活動も活発になるため、相対的に競争が少なくなります。

2つ目の理由は、12月の繁忙期までに仕事に慣れておくためです。タクシー業界では年末年始が非常に忙しい時期となりますが、4月・5月に入社すれば、約半年間で業務に習熟し、繁忙期を迎える準備ができます。これは会社側にとってもメリットが大きく、採用に積極的になる要因です。

タクシードライバーに転職する際の流れ

タクシードライバーに転職する際の流れは、一般的な転職活動とは異なる特徴があります。

まず、会社説明会・面接があります。ここでは会社の方針や労働条件、研修制度について説明を受け、適性を確認します。

面接に合格すると、次に第二種運転免許（二種免許）取得のプロセスが始まります。第一種運転免許（普通免許）を持っている方であれば、追加で二種免許を取得する必要があります。多くのタクシー会社では、この費用を会社が負担しています。

最後に社内研修を受けます。実際の業務に必要な接客マナーや車両の操作方法、料金システムなどを学び、実技訓練を通じて現場で働く準備を整えます。

これらの流れを経て、晴れてタクシードライバーとしてデビューすることになります。

なお、東京・神奈川・大阪などで実施されていた地理試験は、タクシードライバー確保のため、2024年2月29日付けで廃止されました。未経験者がより応募しやすい環境になったといえるでしょう。

会社によって研修期間や内容は異なりますが、未経験者でも安心してスタートできるよう、充実したサポート体制が整っているのがタクシー業界の特徴です。

タクシードライバーに転職する際の流れについてより詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
関連記事：「タクシー会社への入社の流れは？面接からデビューするまでの流れを紹介」

まとめ

ほとんどのタクシー会社では通年採用を行っていますが、特に4月・5月・8月・12月が転職しやすい時期です。なかでも4月・5月は離職者が多く競争相手が少ないうえ、12月の繁忙期までに十分な経験を積めるため、おすすめです。転職の流れは、会社説明会・面接から始まり、2種免許取得、社内研修を経てデビューとなります。充実したサポート体制が整っているため、未経験の方でも安心してスタートできます。

東京交通興業では、未経験者の転職も歓迎しており、手厚い研修制度が整っています。また、給与には固定給も含まれているため、安心して乗務を始めることができます。

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