運送業と配送業の違いとは?働き方やキャリアパスの違いまで徹底解説

転職活動を進める中で、「運送業」と「配送業」の違いが曖昧なまま求人を見ている方も多いでしょう。両者は似ているようで、目的や仕事内容が大きく異なります。今回は、運送業と配送業の主な違いと、それぞれの働き方・キャリアパスについて解説します。
運送業と配送業の主な違い

運送業と配送業は、荷物を運ぶという点では共通していますが、仕事の目的・法的な位置づけ・必要な資格などが異なります。代表的な5つの観点から違いを整理します。
目的と運ぶ荷物の違い
運送業と配送業は、その根本的な目的が異なります。
運送業
運送業は、他社や個人の荷物を、運賃(報酬)を受け取って輸送する事業です。荷物を運ぶこと自体が目的であり、依頼主から運賃を得て成り立ちます。
配送業
配送業は、自社の製品や商品を顧客や小売店に届ける業務です。外部への運賃請求は発生せず、自社のビジネスを円滑に進める業務の一部として行われます。
国の許可の要否
法的な側面でも、運送業と配送業は大きく異なります。
運送業
他人の荷物を有償で運ぶ運送業には、貨物自動車運送事業法に基づく国(運輸局)の許可が必要です。無許可での営業は違法となります。
配送業
自社の荷物を運ぶだけの配送業には、特別な許可は不要です。そのため、参入しやすい業態といえます。
運ぶ距離と規模
運ぶ距離や荷物の規模も、両者で大きく異なります。
運送業
企業間の輸送や工場から物流拠点への輸送など、中長距離にわたる広域移動が中心です。パレット単位で一度に大量の貨物を運ぶことが多く、長距離ドライバーとして働くケースも少なくありません。
配送業
物流拠点から店舗や個人宅などの最終届け先に向かう、近距離の移動が中心です。段ボール単位など比較的小規模な小口配送を担います。
使用する主な車両
取り扱う荷物の量や大きさに応じて、使用する車両も異なります。
運送業
大量輸送を行うため、大型トラックや中型トラックが主に使用されます。大型免許の取得が必要になることもあります。
配送業

小回りの利便性が求められるため、軽バンや2tトラックなどの小型車両が中心です。普通免許や準中型免許で対応できます。
必要な資格と未経験からの始めやすさ
求められる資格の難易度も、両者で差があります。
運送業
業務内容によっては、中型・大型免許や、危険物取扱者などの特殊な資格が求められる場合があります。取得には、時間と費用がかかります。
配送業
軽自動車や小型トラックが主流のため、普通免許や準中型免許があれば未経験からでも始めやすい仕事です。女性やシニア層でも長く働きやすい職場が増えています。
まとめ
運送業は有償で他者の荷物を運ぶ「外向きのビジネス」、配送業は自社商品を届ける「内部業務」という違いがあります。
また、運転スキルを活かして転職を考えるなら、タクシードライバーという選択肢もあります。タクシードライバーの魅力を詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
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