タクシードライバーの外国人対応のポイントを紹介

タクシーを利用する外国人客に対して、高度な英語力は必要ありません。基本的なポイントを押さえれば、英語が苦手でも問題なく対応できます。訪日外国人の利用増加により、今後ますます外国人対応の需要が高まることが予想されます。

今回は、タクシードライバーが押さえておくべき外国人対応のポイントについて解説します。

タクシーの外国人対応のポイント3選

外国人のお客様に安心してサービスを提供するために、以下の3つのポイントを押さえておきましょう。

キャッシュレス決済対応は必須

外国人観光客の多くは、現金よりもキャッシュレス決済を好む傾向があります。クレジットカード・交通系IC・スマホ決済などを利用することが一般的で、「現金のみ」での対応は大きな機会損失となってしまいます。

最近では、中国系決済アプリの「WeChat Pay」や「Alipay」などにも対応しているタクシーが増えており、多様な決済手段を用意することで外国人観光客の利便性が大幅に向上します。キャッシュレス対応は外国人対応力の基本的な要素として欠かせない設備といえるでしょう。

スマホアプリを活用

言語の壁を越えるために翻訳アプリの活用が効果的です。「VoiceTra」は、スマートフォンで利用できる翻訳アプリ。翻訳できる言語は31か国語もあり、無料でダウンロード・利用可能となっています。

複雑な会話が必要な場面でも、翻訳アプリを使用することで正確な意思疎通が図れます。目的地の確認や料金説明など、重要な情報を伝える際に特に重宝します。事前にアプリをダウンロードして使い方を覚えておくことで、安心して外国人客に対応できるでしょう。

簡単なフレーズを習得

高度な英語力は必要ありませんが、基本的なフレーズを覚えておくことで利用客に安心感を与えられます。以下のような定型フレーズを覚えておきましょう。

Where would you like to go?(どちらまで?)
Please fasten your seatbelt.(シートベルトをお願いします)
You can pay by cash or card.(現金・カードが使えます)
We’re arriving soon.(もうすぐ到着です)
Thank you, have a nice day!(ありがとうございました、良い一日を!)

まとめ

言葉が通じなくても、笑顔・アイコンタクト・丁寧な態度は世界共通で伝わります。基本フレーズと合わせて、丁寧な接客態度を心がけることが最も重要なポイントです。

タクシーの外国人利用客に対しては、キャッシュレス決済・翻訳アプリ・基本フレーズの3つを組み合わせることで、英語が苦手でも十分にコミュニケーションが取れます。インバウンド需要の高まりとともに、外国人対応スキルは今後ますます重要になるでしょう。まずは基本的なポイントから始めて、外国人客にも安心して利用してもらえるサービスを提供していきましょう。

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