雨が降ると、タクシーの売上は何割も増加します。今回は、雨の日の営業のポイントを解説します。

なぜ雨の日はタクシードライバーが稼ぎどき？

雨の日はタクシードライバーにとって絶好の稼ぎどきです。実際、売上が平均して3～4割も増加するといわれています。これは雨に濡れたくないという人々の自然な心理が働くからです。

特に、予報にない急な雨の場合は、傘を持っていない方が多く、タクシーの需要が一気に高まります。

「あ、雨が降ってきた……」と思った瞬間、多くの人が同時にタクシーを探し始めるため、配車アプリの需要も急上昇します。

また、雨の日は電車やバスなどの公共交通機関が遅延するケースも増えます。特に豪雨の場合は運休になることもあり、普段は公共交通機関を利用している層もタクシーに流れてくることになります。

急いでいる方や重要な約束がある方にとって、時間通りに到着できるタクシーは非常に貴重な存在となります。

タクシードライバーが雨の日に稼げる時間帯・エリア

雨の日に効率よく稼ぐためには、需要の高い時間帯とエリアを把握することが重要です。

まず時間帯としては、通勤・通学時間帯が特に配車依頼が増加します。朝の7時～9時頃と、夕方の17時～19時頃は特に需要が高まります。

特に帰宅時間帯は、駅やオフィス街からの乗車が急増するため、これらの場所に事前に移動しておくことが効果的です。

エリア別に見ると、以下の場所で需要が高まる傾向があります。

・駅周辺
特に大きなターミナル駅では、電車の遅延情報が出た際に一気に需要が高まります。駅の出口付近で待機しておくと効率的です。

・病院周辺
病院には傘を差すのが不自由な高齢者や足の不自由な方が多く訪れます。特に雨の日はこうした方々がタクシーを利用する頻度が高まります。総合病院や大きなクリニック近辺での待機が有効です。

・商業施設
デパートやショッピングモールでは、買い物で手が塞がっている方や購入した商品を雨で濡らしたくない方が多くタクシーを利用します。特に閉店間際の時間帯は需要が集中しやすいでしょう。

・オフィス街
仕事帰りの会社員が雨を避けてタクシーを使う傾向があります。特に飲食店が多いエリアでは、夜の時間帯に需要が高まります。

雨の日のタクシー営業で気を付けたいポイント

雨の日は稼ぎ時である一方、安全面での注意も必要です。

以下のポイントを押さえて営業しましょう。

・歩行者との接触に注意する
傘をさしている歩行者は視界が制限されており、突然道路に飛び出してくることがあります。横断歩道付近では特に注意が必要です。

・タイヤのスリップに注意する
雨天時は路面が滑りやすくなるため、カーブや交差点では速度を落とし、急なハンドル操作を避けましょう。特に降り始めは路面が最も滑りやすい状態になります。

・視界不良対策をする
ワイパーの状態を常に良好に保ち、フロントガラスの内側の曇りにも注意しましょう。また、ヘッドライトを早めに点灯して自車の存在をアピールすることも大切です。

まとめ

雨の日はタクシードライバーの売上が3～4割増加する絶好の稼ぎ時です。特に通勤時間帯や駅周辺、病院、商業施設、オフィス街での需要が高まります。

ただし安全面では路面の滑りやすさや視界不良に注意が必要です。雨の日にもお客様の満足度を維持できるよう、今回の記事を参考に対策を講じましょう。