タクシーの深夜料金は何時から何時まで?加算の仕組みを解説

深夜にタクシーを利用すると料金が高くなる理由をご存じでしょうか。今回は、深夜料金が「何時から」「なぜ加算されるのか」をわかりやすく解説します。

そもそもタクシーの「深夜料金」とは?

タクシーを深夜に利用する際、「通常より高くなるのはなぜ?」と感じる方は多いのではないでしょうか。ここでは、深夜料金の仕組みや設定の根拠について紹介します。

深夜料金の仕組みと根拠

タクシーの深夜料金は、単なる「夜間の追加料金」ではなく、労働基準法に定められた深夜割増賃金に基づいて設定されています。労働基準法では、22時〜翌5時の勤務に対して25%以上の割増賃金を支払う必要があるため、タクシー会社はそれに合わせて料金を設定しているという背景があります。

タクシー業界では、その労働コストの増加分を反映するために、深夜の乗車には割増が適用されます。深夜帯に働くドライバーの負担を軽減し、適正な賃金を確保するための仕組みといえるでしょう。

深夜料金は地域・会社によって異なる

深夜料金は全国一律ではなく、地域ごと・運輸局ごとに定められています。タクシー会社が好きに決めているわけではなく、地方運輸局に申請して認可を受けた料金体系で運行しているため、料金に大きな差が出ることはありません。

都市部と地方では人件費や運行状況が異なるため、設定に若干の違いが生じることもあります。ただし、基本的な仕組みは全国共通です。

深夜料金は何時から何時まで?

一般的にタクシー業界で採用されている深夜料金の時間帯は、22時~翌朝5時です。この時間帯に乗車すると、通常料金に対して20%(2割)程度の割増が適用されることが多くなっています。

深夜料金は、料金メーターが通常より早く進むことで計算される仕組みです。具体的には、走行距離や時間当たりの料金が「短縮」されることで割増効果が生まれます。

例:
通常…280mごとに〇円加算
深夜…224mごと(通常の2割短縮)に〇円加算

結果として約20%の割増料金になる

タクシーの深夜料金Q&A

深夜の乗車で気になる疑問をわかりやすく解説します。時間帯がまたがる移動や、追加料金の仕組みなど、事前に知っておくと安心して利用できます。

Q:走行中に22時・5時を過ぎた場合はどうなる?

A:深夜料金の時間帯に入ると、メーターが自動で切り替わる仕組みです。

例えば、21:55 に乗車した場合、22:00 になった瞬間に深夜料金の設定に変更されます。多くのタクシーでは、切り替わる時に 甲高い電子音が鳴るため、乗客にも分かりやすく通知されます。

逆に、深夜帯の5時を過ぎれば自動で通常料金に戻ります。

切り替えは区間ごとではなく「現在の時間」によってメーターが判断します。そのため、走行中にまたいでも問題ありません。

Q:ほかにも加算される料金はあるの?

深夜帯の利用では、状況に応じて追加料金がかかる場合があります。

<主な加算例>

迎車料金+予約料金
深夜帯に呼び出しサービス(迎車)を使う場合、通常の迎車料金に加えて「予約料金」が必要になる会社があります。特に深夜の予約は需要が高く、ドライバー確保のために追加設定されているケースが多くみられます。

障害物回避による遠回り
深夜帯は通行止めや工事が増えるため、やむを得ず迂回した場合も、その分の料金がかかります。

ただし、追加料金は会社によって異なるため、気になる方は乗車前に運転手へ確認すると安心です。

まとめ

タクシーの深夜料金は労働基準法に基づいた割増で、22時〜翌5時の時間帯に自動的に適用されます。仕組みを知っておくことで、深夜でも納得して安心して利用できます。